承認欲求とはなんぞや?
仕事に対してのモチベーションを上げる要素は意外と単純なもので、まずは「お金を稼ぎたい」と思うことである。
その次には「自己実現」が挙げられるが、この自己実現とは「なりたい自分になって人から褒められたい」とか「よく思われたい」と言い換えることができる。
この「人からよく思われたい」という心理は「承認欲求」と呼ばれるもので、アメリカの心理学者であるマズローが説いた「欲求階層説」の5つの段階のうちの1つとされている。
ところが、この承認欲求がどんどん強くなってしまい、「誰からも嫌われたくない」とか「常に良いところを見せたい」と考えるようになると、これはより強いモチベーションとなるばかりか、かえってマイナスに働いてしまうことになるのだ。
たとえば仕事が忙しいにもかかわらず、子供が通う学校で断りきれずに役員を引き受けてしまい、さらに地域のイベントの手伝いも頼まれ、あちこちに顔を出さざるを得なくなったとしよう。
結局、引き受けたことがどれも中途半端になってしまい、多くの人から評価されたいばかりにとった行動が結果的に自分の評価を下げることになることがある。
こうした承認欲求は誰もが少なからず持っているものだが、耳の痛い人もかなり多いはずだ。
人から頼まれるとつい二つ返事で返すことが癖になってる人は、すべてを自分ひとりで背負い込もうとせずに、もっと他の人を頼りにすることを覚えるといい。
いつまでも自分だけのやり方で進めるのではなく、誰かと協力して取り組むことで新たな気づきを得ることもあるからだ。
とにかく、どんな人にもいちにちは24時間しか与えられていないことを忘れるべきではないのである。